★10～13世紀イスラム期の、貼り付けアイ（目）・ビーズ　　茶の上に黄のアイ

¥1260

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商品の説明

本品は、西アジアのアイ（目）・ビーズで、小さな茶のに黄のアイ（目）を置き、小さなの外側を白黒の五角形などの単位モザイクを制作しています。アイ・モチーフのモザイクとモザイク間の空間に茶のガラス入れ、アイ・モーチを茶の胎に張り付けて制作しています。
　厚めのアイ・モチーフを張り付けた本品は、900年頃に確立したアイと放射のササン・モチーフの影響を受けて、10～13世紀のイスラムに制作されたとされます。ササーン朝は3～7世紀に出現しましたが、多色のアイと放射のモチーフが確立したのは900年頃になりました。
　アイ（あるいは太陽）と放射のモチーフを張り付けた手法は、その後、ベネチアでも継承され、ミルフィオリ（百の華の意）を成立させました。ミルフィィオリは、それぞれの色のガラス棒を束ねてモチーフを作り、熱いうちに引き延ばして金太郎飴のように、モチーフを描いた細い棒を製作し、これを薄く輪切りにしビーズの地に貼り付け熱して完成させます。本品は、ミルフィオリの原形となった、アイ・モザイクの張り付け玉です。
　胎に貼られたモザイク単位は、埋めた茶のガラスが経年の使用で剥落した部分から確認できますように厚さがあり、それゆえしっかりした作りとなっています。剥離した部分も丸みを帯びるなど、制作当時など古い時期にガラス素材のためなどによって生じたと考えられ、胎の強度などに問題はございません。
　孔径は、古代ビーズの製法を示し、上部で太く（約2.8㍉）下部で細くなり（約1.7㍉）、芯に巻いた跡で剥離し易くされています。本品は、ベネチアへのイスラム・モチーフの伝播の経緯を語る、黄のアイ・モチーフを厚めに施したビーズです。
　サイズ　高さ　約12㍉弱　幅　約15㍉弱　孔径　約2。9㍉と約1.6㍉