59年発売時￥11800もした8石　AM ラジオ　ソニー　TR-84

¥1890

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商品の説明

59年に発売されたソニーのAMラジオです。
ソニーは55年に日本では初めてのトランジスタラジオを発表しました。
残念ながら世界初のトランジスタラジオの栄冠は米国に先を越されたものの、その後に発表したモデルの
高い品質とデザインで米国市場を席巻し、日本のトランジスタラジオの名声は瞬く間に世界中に広がりました。
このモデルはそれから4年後のモデルですが、ソニーラジオの初期の製品であることは二桁しかない型番で分かります。
小生はこのモデルを手にするのは初めてですが、ラジオフリークの間では割と知られた存在らしく、ネットを見ると結構ヒットしました。
何と言ってもこのモデルが知られている理由は当時の岸総理が外遊の際にこのラジオを各国へのお土産とした事でしょう。
59年の発売ですが64年位まで生産は続いており、それなりのロングセラーだったようです。￥11800という価格は当時の大卒の初任給位かと思われるのですが、それでも買う人はそれなりにいたということでしょう。
このモデルは今回出品したアイボリーのですが他にライトグリーンと赤、黒と言うカラーバリエーションも有りました。
チューニングダイヤルは割と凝ったもので、同軸ギアを介してノブの回転よりもダイヤルはゆっくり回る様に出来ています。微調整がし易く優れたアイデアです。
ダイヤルノブの下にはスイッチ兼ボリュームダイヤルが付いていてこれも使い易い工夫だと感じます。
スピーカーはアルニコ磁気回路の9cm丸型。出力は定格0.1W、最大0.2Wですが、机上でのヒアリングには十分です。
3連のエアバリコンを使っており、当時としては可也贅沢な設計だった様です。回路面について評価するほどの知見を小生は持っていませんが、経験則から言わせて頂くとエアバリコンは局間ノイズが低く音が柔らかい印象があります。
アンテナはφ8x150mm位と割と立派ですが、指向性が非常に強く、少し角度を変えると受信感度が急変します。
この個体は全体的には綺麗に整備しましたが、底面に欠けた部分があります。
電池はお付けします。
性能云々では流石に時代を感じますのでコレクターアイテムかと思います。