敢えてTV部分に注目しなければ相当に良いラジオです　ソニー　VFM-5700

¥1890

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商品の説明

76年のソニーのラジオカタログに載っているので、恐らく76年発売かと思います。定価￥17600、結構高いラジオです。
このモデルの当時のセールスポイントはアナログのTV放送の音声が聞ける事にありました。
恰も独立したチャンネルノブがある様に見えますが、オレンジの縁取りがされているTV専用のダイヤルノブはチャンネル毎にクリックする様な当時のTVのノブではなく、通常の回転型です。
内部はこの時代なので当然アナログで、TVの同調もアナログなので現在のFM補完放送が聴けそうに思いますが、少なくとも小生の自室では全く受信できません。その代わり、FMの受信範囲が広く、95MHz位までカバー出来て居そうで、FMで通常のラジオの補完放送が十分カバー出来そうです。
このモデルは略同時期に発売されたと思しきTFM-5450とサイズ、一部の部品まで似ており、兄弟機と言っても良いほどです。似通っている第一は音がして良いこと。特にFMでは音の良さが引き立ちます。
一方でAM、SWアンテナは5450に比べて小さい。価格はVFM-5700の方が高いので、TV音声用の回路と設計にコストが掛かっていたと言うことかもしれません。
可也大柄なラジオで、ワールドボーイGXOよりも幅、高さ、奥行き全て少しずつ大きい。一方で中は割と伽藍堂で小さ目なGXOの方が0.5kg以上重く、堅牢です。スピーカーは同じ位のアルニコ磁気回路を使った10cmの物で、結構コストはかかって居ます。躯体が大きく、内部の空間にも余裕があるので、
可也良い音なのですが、躯体が共振して低音感を出している様子があり、強固な躯体にしっかりとスピーカーを固定して共振を出さない様に作られたGXOには解像度で負ける感じです。
SWが無く、アナログTVがなくなった今となってはVFM-5700のセールスポイントは少ないのですが、こせこせした所が無い鷹揚な音作りはこれはこれで魅力がある様に感じます。何よりも長時間聴いて居ても疲れませんから。
この個体は写真の通り全体は比較的綺麗で機能にも問題ありません。
唯一入手時点からダイヤルノブが無かった為、ライバルのGXOの物で代替しています。
単2電池はオマケします。純正では無いものの汎用型のACアダプターは￥1500アップでお付け出来ますので、必要な際はお知らせ下さい。